『喜』の感情の表現例について
★感情表現のベース_Part2『喜』の表現★で参考例を記しましたが、この記事では、キャラクターを活かした表現の仕方の参考例をご紹介します。
『試験に合格して喜ぶ』の表現の参考例
◎自信満々の人の場合
表現する前に考えるポイント1
①感情として自分にとって大切な夢など大きく設定してください。
→プロのサッカー選手
②設定は具体的に行ってください。
・夢だった歌手になるオーディション
・(あなたにとって)憧れの職業の就職試験
・何度も落ちた資格取得試験、最後と決めて受けて合格 など・・・
→自分が夢見ているプロサッカーのクラブチーム入団試験
表現する前に考えるポイント2
①キャラクターを設定する
・自分にあったキャラクターを設定してください。
→自信家だが、実は気が小さい。
②キャラクターを意識した『喜び方』を決める。
・「うちに秘めた喜び方」「飛び跳ねて大げさに喜ぶ」
「力強く喜ぶのか」など・・・
→すました笑顔で喜ぶ。
表現する前に考えるポイント3
①『喜び』が引き立つような合格の瞬間の設定(場所・方法)を決める。
・「スマホで確認する」「合格発表会場で紙に書かれた番号を見る」
「名前(受験番号)を担当者から発表される」など・・・
→掲示板で番号表示(まわりの人を意識した表現を使うため)。
②合格を知った瞬間、自分の行動がどうなるかをイメージする。
→合格して当たり前という行動をとる。
表現する前に考えるポイント4
①『喜び』の瞬間を引き立たせるために、待っているドキドキ感を設定する。
・これは、キャラクターに合わせたドキドキ感にしてください。
→絶対に合格するという自信に満ちた表情で掲示板の近くまで来る。
掲示板の前に来た瞬間、急にもし落ちてたらという不安が心を襲う。
②ドキドキ感の設定ができたら、その時どのような行動をとるのか?
具体的なイメージをしてください。
・これも、キャラクターに合わせてイメージしてください。
→きりっとした目が不安の目に変わり、受験票を持つ手が震える。
以上のポイントを決めたら、ポイントの1~4の順番に設定した通りに、イメージをつなぎ合わせてください。
→ ①夢に向かって期待に胸を膨らませながら自身満々で発表会場へ歩いてくる。
②絶対に合格するという自信に満ちた表情で掲示板の近くまで来る。
③掲示板の前に来た瞬間、急にもし落ちてたらという不安が心を襲う。
④きりっとした目が不安の目に変わり、受験票を持つ手が震える。
⑤掲示板の番号を怖くて見れない。
⑥周りを見渡すと合格して大喜びをしている人や落ちで泣いている人がいる。
⑦落ちている人を見て、不安がさらに増してくる。
⑧勇気を出して、恐る恐る番号を確認する。
⑨番号を見る目が止まる
(止める意味は見ている人に合格か不合格かどっちと思わせるため!)。
⑩不安な目が、してやったりという、すました笑顔になる。
⑪背中が丸まり、不安そうだった様子から一変して、
背筋が伸び、自信に満ちた表情に変わり、周りに「どうだ受かったぞ!」
と言わんばかりの様子で歩き出す。
⑫歩き出して、人に見えないように小さくガッツポーズ!
※イメージをつなぎ合わせるときの注意点として、感情が変化する部分の
表現をしっかりと考え、その感情が引き立つような表現を加えながら
考えてください。
この演技の計画のことを『演技プラン』といいます。
お芝居に限らず、観ている人、聴いている人がどう感じるか?どう感じて欲しいか?を常に意識しながら、この『演技プラン』を立てるようにしてください。
表現の最大のポイントは?
観る人、聴く人に、自分が表現した後にどのような気持ちになっていただきたいかを考えることです。伝わった時、必ず手ごたえ、実感がわくはずです。
上記の表現の最大のポイントを意識して、自分が立てた『演技プラン』で表現してみてください。
※自分の表現をスマホなどで撮影して、確認して
「イメージ通りになっているか?」
「『喜び』は伝わってくるか?」
を確認して、できていればOKです。
これができたら、他の参考例も試してみてください。
人の心を動かす表現は伝えたいと思う気持ちの大きさに比例する表現です。
みなさん、ファイト!!!!!です。