『感情でつなぐ』
人の感情の流れは、常に線の流れのようにつながっています。
感情の度合いによって、太くなったり、切れそうに細くなったり
時に緩やかに、時に急激に、上がったり、下がったり・・・
突発的なことが起きて、一瞬止まったり、途切れたりすることも
ありますが、感情は常に変化しながらつながっているのです。
ここで、以前の記事で『役になりきる』という記事を書きましたが・・・
その中でも、この『感情でつなぐ』が重要となります。
役になりきったつもりでいても、どうしても自分が出てしまうことがあります。
そうすると、観ている人、聴いている人は、集中力した感情が途切れてしまい、注目する気が失せてします。
では、どんな時に感情が切れるのでしょう。
「演技や表現をしよう!」と力が入ってしまったり、
「次の表現のことを考えた瞬間!」に、途切れがちです。
また、表現プラン(演技プラン)で・・・
ここはこうして、次にこうなって、最後にこうしよう!
など、ポイントを意識しすぎて、感情が『線』でつなげず
『点』でつないでしまった時、その間の感情が、
中途半端になってしまうのです。
例えば、こんな台本があるとします。
仕事で失敗し、落ち込んでの帰り道。
一通のメールが・・・
そのメールを読むと、娘からの『パパ、頑張って!』の
文字と笑顔の写真。
笑顔を取り戻して、元気に歩き出す。
これを、感情で整理すると
仕事で失敗し、落ち込んでの帰り道。
一通のメールが・・・
→ここまでは、落ち込んでいる状態
そのメールを読むと、娘からの『パパ、頑張って!』の
文字と笑顔の写真。
→メールの文字を読みながら、気持ちに変化が・・・
笑顔の写真で、落ち込んだ気持ちがやる気に
笑顔を取り戻して、元気に歩き出す。
→頑張ろうという気持ちに!
以上のように、感情は途切れることなく、
感情は変化しながらつながっています。
台詞もコメントも、感情(気持ち)をしっかりと
つなげることで、観ている人、聴いている人に
強く伝えることができるのです。
ポイントは、観ている人、聴いている人の気持ちを
途切れさせないことです。
感情が変化する『点』も大切ですが、
感情の流れをつなぐ『線』を切らないでください。
みなさん、ファイトです!!!!!