腹式発声の基本
『腹式呼吸』の練習はいかがですが?
普段の生活から、常に『腹式呼吸』を行うよう心掛けていると、体が『腹式呼吸』を覚えてくれるので、続けてくださいね!
腹式での呼吸ができるようになったら、『腹式発声』のための準備をします。
※鏡のある人は鏡の前で行ってくださいね。
ここでは、私がレッスンで行っている練習法を記していきます。
まずは、『口の開閉』です。
『口の開閉』は、後に説明する『滑舌(言葉を歯切れよく発する)』に関係するのでしっかりと練習するようにしてください。
基本となるのが、母音(ア・イ・ウ・エ・オ)です。
アの口は・・・
トランペットの音が出る部分(ベル)のように、唇が丸まらないようにしっかりと上下の歯が見えるくらいに広げてください。
イの口は・・・
歯を食いしばって(そんなに力は入れないでOKです。)口角(唇の端)をしっかりと横に広げてください。
ウの口は・・・
タコ(蛸)のように 、唇をしっかりと前に突き出だしてください。
エの口は・・・
舌先を下の歯にひっかけ、音を出すときに、舌の中央を前に出すようにしてください。
オの口は・・・
ウの口をしながら上下に広げるようにしてください。
練習ですので、誰が見ても「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の口だと言い切れるように『やる気のある口』で行ってください。
※練習時は音を出さなくてもOK。まずは口の形を正確に行って、
体に覚えこませてください。
この『アイウエオの口(母音の口)』は、どの言葉を発するときでも、必ず最後にはこの口になります。
ローマ字で記すとわかりますが・・・
フクシキコキュウをローマ字で書くと:fukushikikokyuuとなります。
分解すると
フ→fu ク→ku シ→shi キ→ki コ→ko キュ→kyu ウ→u
すべて最後のアルファベットは母音になります。
つまり、『アイウエオの口(母音の口)』をマスターすることで、『口の開閉』がしっかりと行われ、言葉がハッキリとするのです。
※舞台などでは、遠くで人が小さく見えていても、表情と言葉が見えてくるように
表現できるのです。
それでは、この『アイウエオの口』を使って、『腹式呼吸の方法_Part2』で練習した『吹き矢』の要領で練習してみましょう。
※音は出さなくてもOKです。環境が許せば力を入れずに声も乗せてください。
吹き矢のように、「ふっ!」「ふっ!」「ふっ!」「ふっ!」「ふっ!」と腹筋を使って何度か練習した後に、この「ふっ!」を「あ」「い」「う」「え」「お」の順番で繰り返し行ってください。
※この時、鏡で口の形が『やる気のある口』になっているかを確かめながら、
しっかりと行ってください。(量より質ですよ!)
次の記事で、発声に使えるテキストを記しますね。。。
みなさん、ファイトです!!!!!