顔の表情の際立たせる目と『瞬き』!
みなさんは、表現者の『瞬き』を意識して見たことはありますか?
演技の中では、『瞬きをしない強い目』という表現がありますが、ここでは『瞬き』について、ワンポイントアドバイスとして触れていきたいと思います。
先日、テレビでディズニーアニメーション「トイ・ストーリ3」の出演キャラクターたちの『瞬き』を見ながら、クリエイターたちのこだわりを更に感じました。
基本的に、おもちゃのキャラクターたちの目は白丸に黒い点のみ。その目の形の動きに加えて『瞬きの表現』で見事に感情を表現していました。
その表現のポイントは、形だけではなく、『速度』『タイミング』にもあるのです。
私は、レッスンの中で、この『瞬き』について、いつもオードリーヘップバーン主演の「ローマの休日」を例に挙げながら説明するのですが、彼女の役の設定は「ヨーロッパでも最古の王位継承者、アン王女」です。
当初、この役はエリザベス・テイラーが候補に挙がっていましたが、制作費等の諸事情から当時映画界では無名のオードリーヘップバーンが抜擢されました。
前置きはこのくらいにして、『瞬き』ですが、オードリーヘップバーンは、最古の王室の王女という風格を『この瞬きの柔らかさ』で表現していると感じられます。
もちろん、どこの文献にもこのことが事実かは記されていませんが、ご覧になっていただくと、この意味がお判りいただけると思います。
『瞬き』は、『ブレス』と似ていて、観ている人、聴いている人の集中力を調節する表現でもあります。
力強い目で『瞬き』をせず、『ブレス』を入れずにセリフを言うシーンなどでは、視聴者は呼吸を止めて、集中してそのシーンを見ていることでしょう。
上記のシーンで、不用意に『瞬き』をしたり、『ブレス』を入れると、その瞬間、集中力が途切れてしまうでしょう。
もちろん、顔の表情の中には『眉の動き』『鼻孔(鼻の穴)の動き』『ほほの動き』『口の動き』とそれぞれにありますが、中でも重要なポイントを占める『目』。
アニメーションではありますが、「トイ・ストーリー3」のように、こだわりを持つことでかなりの表現力アップに繋がると思います。
この『瞬き』はキャラクター表現にも欠かせない表現のひとつだと私は思います。
演技だけでなく、人前で何かを表現する方(プレゼンテーション、講師、アーティストの方々など・・・)も、この『瞬き』は効果的だと思います。
ちなみに、『目の表現』では、
実写版『美女と野獣』のエマ・ワトソンは、その意思の強さを・・・
実写版『シンデレラ』のリリー・ジェームズは、厳しい環境にいる心細さと自信に満ちた気持ちを・・・
『目の開き方』や、『瞬き』、『力の入れ具合』で巧みに表現しています。
もちろん、周りの役者さんたちもしっかりと表現しています。
(中にはそうでない人も・・・(⌒∇⌒))
『瞬き』など、『目の表現』を研究してみると、きっと、表現力アップに役立つ新たな発見があると思います。
ぜひ、研究してみてくださいね(^▽^)/
みなさん、ファイトです!!!!!