表情って?
面接、オーディション、プレゼンテーション、お芝居、講演、演説、ライブなど、観ている人、聴いている人の心を動かすために表情の表現はかなりの重要ポイントになります。
表情とは、目・眉・鼻・口などの『顔の表情』と手や肩、背中や足などの『身体の表情』など、心の中の感情が現れる部分のことを言います。
でも、表現の仕方によっては大げさになり、観ている人、聴いている人に引かれてしまうこともあるので、『表現はしていても自然に見えるよう』にしなくてはいけません。
今回の記事では、その中でも表現の核となる顔の表情、特に目の表情について記します。
表現の核となる『目の表情』
「目は口程に物を言う」と言われるくらい、心の中の感情は目に表れやすいものです。
表現においても目の表情次第で印象がかなり変わります。
想像してみてください!『喜・怒・哀・楽』の感情を表現する場合、身体のどの部分よりも『目』が一番わかりやすい表現となることを・・・
例えば、『喜』の感情表現においても・・・
②絶対に合格するという自信に満ちた表情で掲示板の近くまで来る。
→力強いキリッとした目
③掲示板の前に来た瞬間、急にもし落ちてたらという不安が心を襲う。
④きりっとした目が不安の目に変わり、受験票を持つ手が震える。
→力強いキリッとした目が、弱弱しい泳いだ目に
⑤掲示板の番号を怖くて見れない。
→直視できない伏し目がちな目
⑥周りを見渡すと合格して大喜びをしている人や落ちで泣いている人がいる。
→下の瞼に力が吐いて震える目
⑦落ちている人を見て、不安がさらに増してくる。
→弱弱しい目(+閉じた口が開く)
⑧勇気を出して、恐る恐る番号を確認する。
→弱弱しい伏し目がちな目から恐る恐る上目になる
⑨番号を見る目が止まる
→⑧の目のまま止まる(+息が止まる)
⑩不安な目が、してやったりという、すました笑顔になる。
→弱弱しい目から笑顔の目に、そして、力強いキリッとした目に!
上記の中で、特にポイントにしたいのが③④⑧⑩です。
それは、感情の変化を目で表現している部分です。
力強い目→弱弱しい目→伏し目がちな目→力強い目
このストーリーのポイントとなる部分です。
⑦や⑧のように目との組み合わせでの表現もありますが、この解説については別の記事で記したいと思います。
以上のように、『目の表情』は表現において重要なファクターです。
『目の表情』に注目させる効果的な『間』
さらに、観ている人に目に注目していただくために、『間』を効果的に使うことも重要なポイントになります。
演技の流れの中で、ただ目の表情を出しても観ている人に伝わらなければ意味がありません。
観ていただくために、強調する目の表現の前で、「急に動きを止める」とか「顔を前に出す」など、動きをつけると効果的です。
人は動いている部分に目が行きやすいですからね!
※『間』についても、また別の記事で詳しく記したいと思います。
面接、オーディション、プレゼンテーション、お芝居、講演、演説、ライブなどにおいても、
- 強く意思を伝えるときには『力強い目』
- 温かさややさしさを伝えるこちには『やわらかい目』
- 気持ちを強調したいときは『やわらかい目』から『力強い目』へ
などを使うことで気持ちをハッキリと伝えることができます。
※注:わざとらしくならないように普段の練習は大切ですよ!
さらに、強調する目の表現の前で、「急に動きを止める」とか「顔を前に出す」など、動きをつけることも忘れないように!
『目の表情』は、普段気にせず表れているものですので、鏡をみながらとか映像を録画してみるなど、練習は必要です。
表現力に欠かせない表情ですので、特に意識をしながらこだわった練習を心掛けてください。
みなさん、ファイトです!!!!!