なぜ、複式呼吸が必要か?
なぜ、お芝居や歌、ナレーションなどに『腹式呼吸』が使われるのか?
舞台でお芝居をしている人はしっかりとしていますが、普段オーディションなどを行ってみると発声が不安定な人を多く見ます。
やはり基本がしっかりしていないと、一緒にに仕事をしたいとは思いませんね。。。
『腹式呼吸』は安定した音を出すための呼吸の基本形です。もちろん、状況に応じて『胸式呼吸』を使っても良いのです。
では、なぜ、お芝居や歌では『腹式呼吸』が重要とされるのでしょうか?
それには理由があるのです。
その理由は、例えですが、『風船と紙袋』の違いに似ているのです。
風船?紙袋?
そう、
『胸式呼吸』が風船。
『腹式呼吸』が紙袋。
なのです。
風船にめい一杯、息を入れて口を押さえるとパンパンになりますよね。。。
そして、その口を離すとどうなりますか?
そう、離した瞬間に一気に空気がでて、ジョジョに少なくなっていきます。
みなさんも、深呼吸の要領で、息を吸って、胸に空気をいっぱいいれて止めてみてください。
どうですか、苦しくなってきませんか?
それで、空気を吐き出すと風船と似た現象が起きませんか?
そう、『胸式呼吸』だと、声を出す時に、はじめは強く声が出るのですが、持続せず、最後には力の弱い声になってしまうのです。
それに対して、紙袋に息をめい一杯いれて口を閉じます。そして離すとどうでしょう?
多少の空気は出るかもしれませんが、形は変わらず中に溜まっていると思います。
そして、手で押すなどしないと空気を出すことはできません。
そう、手の押し方を一定にすれば均等に空気を出すことができるのです。
『腹式呼吸』は、お腹に空気を溜めて、手の役割をお腹と背中の筋肉が果たすことで安定した声を持続的に出すことができるのです。
安定した持続力のある声の時には、『腹式呼吸』。
驚きや突発的な声を出す時は、『胸式呼吸』。など・・・
使い分けられると幅が広がります。
また、舞台など、大きな声を出すときなど、『胸式呼吸』で行うと喉に負担をかけ痛めてしまうこともありますが、『腹式呼吸』で行うと無駄な力が入らないため、喉に負担をほとんどかけません。
ぜひ、『腹式呼吸』をマスターして、より効果的な表現力に役立ててください。
『腹式呼吸』のやり方はまた書きたいと思います。
みなさん、ファイトです!!!!!